12「そうしたら、今度はそのまま後ろに倒れて仰向けになって」時江が動かぬ体で、ゆっくりと仰向けになっていく。そんな時江を、由美は爛々と光る目で見つめていた。「関節が動かないから大変ね。ほらっ、もっとお尻はこっちよ。あっ、もう少し後ろ。そんな前にきたら落っこちゃうわ」由美はわざと手伝わない。手伝わないで、不自由な身体で藻掻く時江を楽しんでいるのだ。しかしそれは、時江自身まんざらでもなさそうだった。Mの...