31もう今が何時なのかも、ココに来てどれくらいの時間が経ったのかもわからない。冬香は分娩台に座らされ手足を、そして腰を太い皮のベルトで止められていた。その姿はこれから分娩する人そのものだった。そしてまるで手順が決まっているかのように、御堂が浣腸用のスタンドを冬香の横に置いた。そこには3リットルは入るペットボトルのような容器が逆さにブラ下がっている。ボトルの下からは透明なチューブが伸びていた。それは...