Archive2009年01月12日 1/1
クレオパトラの微笑み
3あたしの息づかいが荒くなっていくのを、彼女は気づいているだろうか?「いかがですか? 真中様」その声にあたしは目を開いた。可愛く首をかしげ、彼女があたしを見下ろしている。メガネ越しのその目はあたしから目を離さず、あえて言うならじっとあたしの反応を観察しているようにさえ見えた。「なんだかとっても気持ち良くて……上手ですね、青山さん」「ありがとうございます」愛くるしい目が、また蕩けるように微笑んだ。微笑...
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2009/01/12 (Mon) 07:14