2007・クリスマススペシャル金曜日の夜、わたしは教会の門の前で立ち止まると、夜空を見上げました。身を切るような風の中に、蒼く尖った三日月が輝き、その周りではいくつもの星が瞬いて、まるでわたしの訪問を祝ってくれているように思えたのでした。わたしは目を瞑り、胸の前で十字を切ると、冷たい鉄の門を押し開きました。 † ロザリオは赤く輝く† プロローグこの街に越してきてまだ2ヶ月のわたし...