49千鶴の細い尿道をカテーテルが這い進む。その感覚に熱い吐息を漏らす千鶴。その千鶴の吐息が呼び水となって、沙也加をあの合宿の夜に連れ去っていた。あの夜の胸の高鳴りが、今の千鶴の鼓動と同調したように。そしてその吐息が今、再び沙也加を現実に連れ戻した。「ああぁ、何か変な感じぃ」(やっぱりこの子、感じるんだ、ここが。でも今は……)「もう少しだからがんばって」「はい」「ほら、出るわよ」やがてカテーテルを伝っ...