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あなたの燃える手で

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すれ違いラプソディ

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両手を後ろで縛られた由梨に添い寝をし、まひるは指先でGスポット責めを開
始した。もちろん逝きそうなる由梨を焦らして楽しむためだ。

「逝きたい? 逝きたいの? 由梨」
「逝きたい、逝きたいです。もう逝かせてください。あたしこんなの……、堪
えられないかも……、しれません」
「だから楽しいんじゃない。逝きたくて逝きたくて堪らない体をじっくり焦ら
す。苦しみのたうつ体を虐めるから楽しいのよ」
「そんな……、あぁっ、あぁぁ~だめっ、もうだめっ」
「余裕綽々の体を虐めても、ちっとも面白くないわ」
「あぁぁ逝くぅ、逝く逝くぅぅ~」
「うふふっ、さぁ、ここからよ。ここからじっくりじっくり……ほらっ」
まひるは由梨の快感を見極め、絶頂を迎えるその瞬間をはぐらかしていく。
「あぁぁ~いあぁぁ~。逝かせて、逝かせてくださぃぃ」
「逝けないでしょう。これがずぅ~っと続くのよ。何度も何度も。気の遠くな
るくらい繰り返してあげる」
真昼の指先は快感を呼び寄せ、由梨はあっという間に逝きそうになる。
「あぁぁ~また、また逝きそう。もう、もう逝かせてくださいぃ」
「だめよぉ~。まだまだ逝かせない。由梨にはもっともっと苦しんでもらうん
だから」
「まだまだって、あとどれくらい、ですか……」
「そうねぇ、それは……、あたしの気のすむまで、かな? あと5分で終わる
かもしれないし。5時間続くかもしれないし。あたしの気分次第よ」
「そんな……」
「でも簡単には赦さないわよ。だってこんなに可愛いくて敏感なんだもん」
「えぇ?」
「こんな可愛い顔と体で生まれた由梨がいけないのよ。そう、みんな由梨が悪
いの」
「そんな……。あぁぁ、あぁぁ~また、また逝きそうですぅぅ~」
「うふふっ、ほらっ、逝けっ、逝ってごらん。逝けるものなら逝ってごらん」
「あぁ~逝くぅ~、逝く逝く逝くぅ、あぁ逝くぅ、逝きますぅ、あぁ先輩ぃ」
「もうちょっとねぇ、もうちょっとで逝けるでしょう由梨ぃ」
「あぁ逝くっ、逝く逝くっ、逝きますぅ、あぁ逝くっ、逝くぅぅ~」
しかしその瞬間。無情にもまひるの指はピタリと停止してしまった。
「あぁぁぁ~、いやぁぁぁ~、逝かせて逝かせてっ、逝かせてくださいぃ」
「だめよぉ~。残念だったわねぇ。可哀想ねぇ、由梨ぃ~」
由梨の半ベソの顔が、まひるの嗜虐心を煽って止まらない。この後輩の顔を見
ていると、もっともっと虐めたくなってしまうのだ。
「さぁ、もう1回最初からよぉ。思いっきり感じていいのよぉ。逝きそうにな
ったらまた止めてあげるから」
「いやっ、もういやですぅ。もう逝かせてください先輩」
「どうしようかしら? 由梨があたしの奴隷になるっていうなら、赦してあげ
てもいいけど……」
「奴隷……、ですかぁ……」
「そう、奴隷」

もちろん最初からこんなことを考えていたわけではない。千夜との距離を感じ
ている最近、寂しさを感じていたのか、それとも心がなにかを求めていたの
か……。とにかく口をついて出た言葉は "奴隷" だった。
しかし由梨は言葉をはぐらかし、まひるの申し出に応じることはなかった。
やっぱりこの子は千夜とは違う。そんな当たり前のことを感じると、まひるの
熱は急激に冷めていった。

そういえば今夜は七夕か……。織姫と彦星……。まるであたしと千夜。
やっぱりあたし達、ダメなのかしら……?
まひるは、ふとそんなことを考えた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土