45 最終話二人の魔女の競演は、時江の深い眠りと共に終演を向かえた。まるで長い眠りについたような時江が目を覚ますと、枕元に院長が立っていた。グッスリと眠っていた時江は、今が何時かも分からない。「あらっ、起こしちゃった? ごめんなさいね」「いいえ……。おはようございます。院長先生」「おはよう……」「昨日は本当にビックリするやら、嬉しいやらで、もう何が何やら分かりませんでした」「そうね、あの日が初日だったか...