37数日後。二人の約束の日がやってきた。それは雪絵が昼上がりの日に合わせて、前から予定していた日だった。その日、雪絵は私服に着替えると、今は使われていない、地下の処置室へと弥生を連れていった。今は物置のように使っている部屋だが、昔は何に使われていたのか、大きな排水口や、簡単な手術くらいならできそうな設備が整っていて、電気や空調なども当時のまま使える。そんな部屋の中に、分娩台があるのを雪絵は知っていた...