33「嫌っ、嫌っ。やめて、お願いやめて」しかし月子の懇願もむなしく、四本の筆は月子の痒みの源泉にそっと触れた。「まずは剃り跡から。ほぉ~らっ、どう? むず痒いんじゃなくて?」「あたしは左右の花びらの付け根よ。うふふっ」「ひぃっ、ひぃぃ~、嫌ぁ~、痒い、やめてっ、やめてっ、あぁやめてぇ~」「ほらっ、筆の穂先でそぉ~っと……、ほぉ~らっ、辛いでしょう~」「ひぃぃ~、嫌ぁ~、やめてっリリさん。やめて、やめて...