4「いいわねぇ、結衣ちゃん若くて。羨ましいわ。あたしは39。来年の夏にはもう四十路になるの」「そうなんですか? 全然見えませんけど。あたしより2つか3つ上かと思いました」「まぁ、ありがとう」みどりさんがあたしを見つめた。lそれは熱く、ねっとりと絡みつくような視線で、あたしはそれがどういう人の持っている視線かを知っていた。それはあたしと同じ、女を愛する女が持つ視線だ。「えっ……。みどり……、さん」「いいの...