Episode 2-2チュンリーは麗子の両腕を水平に、両脚はベッドの幅いっぱいに拡げた。ベッドといってもそれは硬い施術台であり、一般に言うそれとは違う。幅もやや狭く、麗子の脚は肩幅よりやや広い程度だ。それでも麻天のツボで全身が麻痺したその体は、まさに生ける人形に変わりはなかった。「どうです? たった2本の鍼で動けなくされた気分は。次は快天のツボ」「快天……、のツボ……?」「はい。このツボに鍼を入れると、全身が...