18ダイヤは防弾ガラスのケース内に入った。このガラスを砕くにはマグナムクラスの拳銃がいる。美術館の内外に設置した監視カメラも、今のところ怪しい人物を捉えてはいない。ドライバーがジュラルミンケースを開け、ダイヤを手袋で持ち、目の前の台座に置くまで、竜胆や警官達は拳銃を構え、窓の外、ドア、天上や床など、あらゆる場所を警戒していた。無事にダイヤがケース内に入ると、竜胆の合図で拳銃を腰に戻した。この時点で日...