2彼女は昼間のジャージ姿のまま、ガラスの向こうで小夜のテーブルを指差し、そこに行ってもいいか? と言っているようだった。最初は驚いた小夜だったが、その少女が思いのほか可愛かったこと、そして自分の記憶よりずっと子供だったことが警戒心を緩めた。小夜は彼女に向かってニッコリと微笑むと、大きく頷いて見せた。それを見ると彼女は満面の笑みを浮かべ、店の入口へと回った。彼女は上下ジャージということで、入口のボー...