29今にも逝くと思われた瞬間、秋恵の絶頂は蜃気楼のように消え失せた。「どう? 判った? あなたの限界を超えて焦らしてあげる。それも時間を掛けてジックリとね……」「い、嫌っ、そんなコト……」「さぁ、寸止めにして虐めてあげましょうねぇ。こんなに敏感な秋恵には、辛い辛い生き地獄の始まりよ……」「嫌っ、そんなのあたし……、気が狂っちゃう」「大丈夫よ。人はこんなコトくらいで狂ったりしないから。あなたは正常の意識を保...