35「先生、どうしてこんな所に……?」エリの両腕は、まだエマの片腕に巻き付いている。「エリちゃん……。エリちゃん、ごめんなさいね……。あたし……」「……」「あたし……、エリちゃんが好きで……、知らないうちにこんなコトをしてしまって……」エリの腕がエマの腕からゆっくりと離れた。「本当にごめんなさい」「先生あたし……。でも……、奈美先生で良かった。他の、何処の誰かも知らない人より、奈美先生で、奈美先生で良かった」エリは涙...