27「こ、これですか。えぇっと……」何故か口がうまく回らない。まるでヘビに睨まれたカエルのようだ。「そちらは ”ドライフルーツとクリームチーズのサラダ” です」Lがリンダをフォローするように言った。リンダは完全にぎこちない笑顔で楓を見た。そして楓と目が合うとまるで怒られた子供のようにペコリと頭を下げた。赤い髪を揺らしてリンダが頭を上げると、そこに楓の優しい笑顔があった。「可愛いわね、アナタ。よかったら一...