6真夏の日射しが照りつける週末。あたしは『アマデウス』でミステリーを読みながら、静江さんを待っていた。いつものように会話は弾み、そしてそのまま彼女の家に向かった。それから10分後、あたしの携帯が着信を告げた。「もしもし、……うん、……うん、……それじゃ後であたしから連絡するわ、……大丈夫よ。……うん、それじゃね」あたしは携帯を切るとバッグに仕舞った。家に着くと静江さんは持っていたバッグからキャットフードを出し...