11咲樹さんは温かなシャワーをあたしの背中に掛けた。心地よいお湯が体を流れ落ちていく。あっ……、目眩……。あたしは脚の力が抜け、チョットよろめいた。そのあたしを、咲樹さんが後から両手で抱きとめた。シャワーヘッドが床に落ち、白金色の煌めきが噴水のように弾けた。「真由……」咲樹さんの胸があたしの背中で潰れている。そのまま咲樹さんはあたしの耳に唇を寄せた。「真由……あたし、アナタのこと……」胸の中に何か熱い物が溢...