8あたしはカフェオレを飲みながら咲樹さんを待った。咲樹さんは6時にはお店に来てくれた。あたしとの電話を切って、すぐに来てくれたのが嬉しかった。「大丈夫? 真由」咲樹さんはそう言ってあたしの額に手を当てた。「やだっ! 熱いわよ、一人で帰れる? ううん、だめね。そうだ、今日はあたしの所に泊まりなさい。ねっ? 真由。そうしなさい」「でっ、でも……」「遠慮なんてしてる場合じゃないでしょ。もっと体を大切にしな...