12蘭の背筋に冷たい汗が流れた。(なっ何なの? 鞭で打つ気? それもあんな痛そうな鞭で……)よく見るとその赤い鞭は、蛇の鱗のようなモノで覆われている。「ふふふっ、さぁ、タップリ泣いて頂戴」そう言って彼女が右手を振りかぶった。次の瞬間、空を切り裂く音を引き連れ、紅い蛇は蘭の細い腰に巻きついた。「きゃぁ!」蘭の腰には鞭の幅の真っ赤なミミズ腫れが走っている。「いいわねぇ。女の悲鳴は……。一番感じるわぁ。ほら...