3「まったくどうなってるのよ」蘭は携帯を探した。しかし携帯はおろか財布も何もない。「あれ、何で? どうしたんだろう。イングリット! イングリット!」しかし返事はなく、2つのドアも開かなかった。蘭は急激な眠気に襲われ、ベッドに横になるといつしか眠りに付いた。「森山蘭。時間です、起きなさい」イングリットの声に蘭は目を覚ました。「えっ? なにっ? もう24時間経ったの? そんなに寝るはず……」蘭が上半身をベ...