白い魔女 1静寂に包まれた長い廊下を、一人のナースが歩いてくる。豊かな胸で膨らんだ水色のナース服。その小脇にファイルケースを抱え、早足で歩くその姿は、まるで戦争映画のドイツ軍将校を彷彿させる。ナースは一番奥の部屋の前で立ち止まり、ドアを二度ノックした。硬質な音が廊下の静寂を破る。「どうぞ・・・」軽やかな、それでいて芯の通った女性の声。ドアを開け中に入る。「失礼します」室内...