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あなたの燃える手で

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クレオパトラの指先

10
青山は左右の手枷を金具で1つに繋ぐと、その金具を施術台の端にあるフックに引っ掛けた。
「えっ? あのう、これって……」
繋がれた両手をカチャカチャと動かし、マリアは不安げに青山を見た。
「大丈夫ですよぉ、マリアちゃん」
赤いフレームの奥の目が、蕩けるような瞳でマリアに微笑んでいる。
「お尻をもっとこっちへ……」
2人はマリアの腰を持ち上げ、脚の方へと引っ張った。
マリアの両手がピンと張るように伸びる。
そして足首に足枷を巻くとベルトで締め、その脚を引っ張りながら施術台の横にあるフックに足枷の金具を引っ掛けた。

マリアは手錠を掛けられたような両手を頭の上に伸ばし、両脚は施術台の幅に開かれている。その体はピンと張られ、肘や膝を曲げることは殆ど出来ない。
手足に巻かれた枷の金具は、フックに引っ掛けてあるだけだが、全身を引っ張られているマリアには、どうするコトも出来なかった。

「あ、あのう……、これ……は?」
「マリアちゃんは敏感だから、こうしないと暴れちゃうでしょう」
「これならあたし達もじっくりと、施術出来ますわぁ」
「大丈夫、心配しないで。べつに痛いコトなんてしないから」
「でも……、これじゃ、あたしなんだか……」
「恥ずかしいの?」
「はい……」
「今さら恥ずかしいだなんて、マリアちゃんったら……」
「お互い女同士じゃありませんコト? スグに慣れますわ」
オドオドしたマリアの顔からは、不安が溢れ出ている。
「そんな顔しないで、マリアちゃん。その顔も可愛いケドね……」
青山はマリアに流し目をしながら背を向けると、壁の棚からピンクのプラスチックボトルを取り上げた。
「このローション。とっても気持ちイイのよ」
「マリアちゃんにはピッタリだと思いますわぁ」
「ピッタリって……?」
「コレを使ったらねぇ、うふふっ、ヒ・ミ・ツ……」
さゆりは青山からボトルを受け取ると、その中身を掌に出した。
トロリとしたピンク色の液体が、糸を引くように掌に溜まっていく。
そして青山も、掌の上でボトルを傾けた。
2人は両手にローションを伸ばすと、マリアの鎖骨に両手を置いた。

マリアの鼻腔を、甘い花の香りがくぐり抜ける。
手は乳房を回り込み、脇腹からお腹へとローションを塗り伸ばしていく。
2人はもう1度ローションを掌に出すと、両手でマリアの乳房を包み込みながらそこに塗りつけ、残ったローションを脇の下から二の腕へと塗り伸ばした。

マリアはローションを塗られたトコロに、脈打つような疼きを感じ始めた。
疼きは徐々に熱く強く、皮膚からジンジンと深く染み込んでくる。

「いかが? このローション。体が熱くなってきませんこと?」
「は、はい……」
「それって、ローションの成分が染み込んでる証拠なんですよ」
心なしかマリアの呼吸が乱れ始めている。2人はそれを見ると唇を歪めた。
「下半身にも塗らしていただきますわ」
マリアの太腿から足の指の間まで、タップリとローションが伸ばされていく。
2人の手の軌跡が、ヌルヌルとした道となってマリアの下半身に描かれた。

「あぁ、な、何だか、あたし……」
「全身が疼いて妙な気分でしょう。コレを塗るとね、誰でもとっても感じる様になるんですよ」
「敏感なトコロに塗られたら……、堪りませんわよ」

さゆりはボトルを手に取り、その中身を右手にトロリと出した。
そして今度は伸ばさずに溜めたままにすると、青山に目配せをした。
青山はマリアの股間に両手を伸ばし、その花びらを ”グイッ” と拡げる。
2人の唇が、三日月のように割れた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土