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あなたの燃える手で

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白い魔女

 7
「あっ、もしもし。渡辺ゆかりと申しますが……」
「はい。お待ちしておりました。今どちらに?」
「今、『アマデウス』という喫茶店に居るんですが」
「あぁ、はいはいっ。『アマデウス』ね。それじゃ反対の出口に出ちゃったのね」
「えっ?」
「そっちは西口でしょ。ここは東口に出てもらわないと。駅にも案内看板が、ヒッ、ああっ、ごめんなさい。看板があった筈なんですけどね。」
「ああっ、看板が、私……すいません。気が付きませんで」
「いんですよ。西口の方が大きいから。何となくそっちに行く人多いんですよ。そうしましたらね、駅の連絡通路を渡って東口に出てもらえます。そうすれば大きな銀杏の木が見えますから」
「そうしたら、1度東口に出てからお電話します」
「いえいえ、その銀杏を目印に、んぁ、あら、ごめんなさい。銀杏を目印に来ていただければ、歩いて5分ほどですから」
「そうですか」
「ええっ、着きましたら外来の受付でその旨伝えて下さい。話は通ってますから」
「はい、わかりました」
「ああっ、それから、必要な、……しょ、書類と……いっ、印鑑はお持ちですね」
「はい、大丈夫です」
「そうですか。それでは……お待ちして……おります」
「よろしくおね……」
電話は切れた。ゆかりは携帯を閉じた。あと10分したらここを出ようと思った。
その時、響子と呼ばれていた女子大生が近づいてきた。
「ミルク、お下げしてよろしいですか?」
「ええっ、はい。あのう、『夢の森病院ってご存じ?』
「はい、知ってますけど?」
「あたしこの街初めてなんですけど、行き方教えていただけますか?」
「あっ、はい、チョット待って下さいね」
そう言うと彼女はミルクを片手に1度奥に姿を消した。そしてメモ帳程の紙とペンを持って現れた。ゆかりの右側に密着するほど体をすり寄せ、紙をゆかりの前に置いた。ゆかりはテーブルから手を下ろした。
「えぇ~とっ、『夢の森病院』は、まず東口に出るんですけど……」
響子は中腰になり、右手を伸ばして略図を書き始めた。より二人の間が狭まり、ゆかりの右肩に響子のお尻が軽く押し付けられた。ゆかりは右手をずらして、指先で響子の脚に触れた。しかし響子は気付かないのか説明を続けている。ゆかりは膝の裏にそっと触れた。すると響子が左手でゆかりの手を握り、優しく微笑みかけた。響子は握ったゆかりの手を自分の太腿の裏に導いた。白く張りのある太腿はスベスベとした感触をゆかりの掌に伝えた。
もはや響子の道案内も上の空のゆかりは、何気なく店内を見回した。やはり客は誰もいない。ママも店の奥から出てくる気配はない。その事がゆかりを大胆にさせた。

Comments 2

黒沢 にゃも  

あ~もう、彼女・・・、そうです渡辺ゆかりちゃん・・・。
もう絶対やられちゃいますねヽ(^Д^)ノ
早くヤラれちゃってください(爆)。

お仕事大変そうですが、更新待ってま~すi-176

2007/01/21 (Sun) 23:08 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

はい。ヤラれちゃうのも時間の問題です。

今日は何とか、少々早い時間に帰宅できました (^_^)v

2007/01/22 (Mon) 23:08 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土