2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

桃色ティータイム


「あたし、男に興味ないんです……」
「あらっ、それはそれは」
「本当ですの?」
由香のその言葉に、麗子とさゆりは目を合わせた。

それから4人は1ヶ月に渡り親交を深め、何度かここででお茶をした。
そして麗子の提案でティーパーティーをすることになった4人は、蒸し暑い週
末となった今日、午後3時。『アマデウス』に顔を揃えたのだった。


「そう、マリアちゃんが来てくれるの、良かったわ。……はいっ、どうぞ」
両手にアイスコーヒーを持ってきた良子は、その1つを麗子の前に置いた。
そしてさゆりの隣に座ると左手を彼女の太腿に置いた。その太腿を撫でなが
ら、目の前の若い由香を、いやその体を妖しく見つめた。
「ねぇ、由香。彼氏は出来たの?」
「えっ? いえっ、あたしは……」
「由香は男に興味がないのよ、良子。前にそう言ってたじゃない」
「あっ、そうだったわね」
由香はチョット恥ずかしそうに俯いた。
「別に恥ずかしいコトじゃありませんわ、ねぇ、麗子さん」
「そうよ、それはそれで……、別の世界の扉が開かれるかもよ。由香」
麗子の左手が由香の背中を撫で下ろした。
「まぁ、麗子ったら……」
「あらっ、もうこんな時間。そろそろ行きましょうか」
由香を覗く3人が同時にストローに口を付け、グラスを空にした。
由香はアイスコーヒーを少し残すと、3人に続くように立ち上がった。
「それじゃ響子ちゃん、お願いね」
厨房の奥に良子が声を掛ける。
「はぁ~い」
そこから響子が姿を見せた。
「後でマリアが来ると思うから、よろしくね」
「えっ、そうなんだぁ、はいっ」
そして響子がママを見つめた。
「ゆっくり楽しんできて下さいね、ママ」
全てを見透かしたように、響子が4人を送り出した。

麗子は車に3人を乗せると駐車場を後にした。助手席には良子が座っている。
その良子が後ろを向くように由香を見た。
「ねぇ、由香。恋人がいないと……、アッチの方はどうしてるの?」
「やっぱり御自分でなさるのかしら? 指とかで……」
「えぇ、はい……」
「まぁ、それはそれは、どんなコトを妄想しますの?」
「それは……」
「イイじゃない、由香。教えて。4人だけの秘密にするから」
麗子の目が好奇の目でルームミラーをチラ見する。
車窓から見えるこの街の景色が、後ろへと流れていく。
「……あたし、何だかレイプ願望があるみたいで……、無理矢理っていうか、
強引にされるみたいな……」
「例えばどんな風に?」
良子が先を促した。
「例えば……、押さえつけられて犯されるとか、縛られて虐められるとか」
「でもそれって相手は女の人って……、コトよね」
「えぇ、そうです。女の人に犯されるんです」
「まぁ、まるでAVの世界みたい。とっても刺激的ですわ、由香さん」
さゆりは片手を由香の手に重ねると、ネットリとした視線で彼女を見た。

その後麗子の屋敷に着くまで、その手が離れることはなかった。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土