桃色ティータイム
3
「あたし、男に興味ないんです……」
「あらっ、それはそれは」
「本当ですの?」
由香のその言葉に、麗子とさゆりは目を合わせた。
それから4人は1ヶ月に渡り親交を深め、何度かここででお茶をした。
そして麗子の提案でティーパーティーをすることになった4人は、蒸し暑い週
末となった今日、午後3時。『アマデウス』に顔を揃えたのだった。
「そう、マリアちゃんが来てくれるの、良かったわ。……はいっ、どうぞ」
両手にアイスコーヒーを持ってきた良子は、その1つを麗子の前に置いた。
そしてさゆりの隣に座ると左手を彼女の太腿に置いた。その太腿を撫でなが
ら、目の前の若い由香を、いやその体を妖しく見つめた。
「ねぇ、由香。彼氏は出来たの?」
「えっ? いえっ、あたしは……」
「由香は男に興味がないのよ、良子。前にそう言ってたじゃない」
「あっ、そうだったわね」
由香はチョット恥ずかしそうに俯いた。
「別に恥ずかしいコトじゃありませんわ、ねぇ、麗子さん」
「そうよ、それはそれで……、別の世界の扉が開かれるかもよ。由香」
麗子の左手が由香の背中を撫で下ろした。
「まぁ、麗子ったら……」
「あらっ、もうこんな時間。そろそろ行きましょうか」
由香を覗く3人が同時にストローに口を付け、グラスを空にした。
由香はアイスコーヒーを少し残すと、3人に続くように立ち上がった。
「それじゃ響子ちゃん、お願いね」
厨房の奥に良子が声を掛ける。
「はぁ~い」
そこから響子が姿を見せた。
「後でマリアが来ると思うから、よろしくね」
「えっ、そうなんだぁ、はいっ」
そして響子がママを見つめた。
「ゆっくり楽しんできて下さいね、ママ」
全てを見透かしたように、響子が4人を送り出した。
麗子は車に3人を乗せると駐車場を後にした。助手席には良子が座っている。
その良子が後ろを向くように由香を見た。
「ねぇ、由香。恋人がいないと……、アッチの方はどうしてるの?」
「やっぱり御自分でなさるのかしら? 指とかで……」
「えぇ、はい……」
「まぁ、それはそれは、どんなコトを妄想しますの?」
「それは……」
「イイじゃない、由香。教えて。4人だけの秘密にするから」
麗子の目が好奇の目でルームミラーをチラ見する。
車窓から見えるこの街の景色が、後ろへと流れていく。
「……あたし、何だかレイプ願望があるみたいで……、無理矢理っていうか、
強引にされるみたいな……」
「例えばどんな風に?」
良子が先を促した。
「例えば……、押さえつけられて犯されるとか、縛られて虐められるとか」
「でもそれって相手は女の人って……、コトよね」
「えぇ、そうです。女の人に犯されるんです」
「まぁ、まるでAVの世界みたい。とっても刺激的ですわ、由香さん」
さゆりは片手を由香の手に重ねると、ネットリとした視線で彼女を見た。
その後麗子の屋敷に着くまで、その手が離れることはなかった。
「あたし、男に興味ないんです……」
「あらっ、それはそれは」
「本当ですの?」
由香のその言葉に、麗子とさゆりは目を合わせた。
それから4人は1ヶ月に渡り親交を深め、何度かここででお茶をした。
そして麗子の提案でティーパーティーをすることになった4人は、蒸し暑い週
末となった今日、午後3時。『アマデウス』に顔を揃えたのだった。
「そう、マリアちゃんが来てくれるの、良かったわ。……はいっ、どうぞ」
両手にアイスコーヒーを持ってきた良子は、その1つを麗子の前に置いた。
そしてさゆりの隣に座ると左手を彼女の太腿に置いた。その太腿を撫でなが
ら、目の前の若い由香を、いやその体を妖しく見つめた。
「ねぇ、由香。彼氏は出来たの?」
「えっ? いえっ、あたしは……」
「由香は男に興味がないのよ、良子。前にそう言ってたじゃない」
「あっ、そうだったわね」
由香はチョット恥ずかしそうに俯いた。
「別に恥ずかしいコトじゃありませんわ、ねぇ、麗子さん」
「そうよ、それはそれで……、別の世界の扉が開かれるかもよ。由香」
麗子の左手が由香の背中を撫で下ろした。
「まぁ、麗子ったら……」
「あらっ、もうこんな時間。そろそろ行きましょうか」
由香を覗く3人が同時にストローに口を付け、グラスを空にした。
由香はアイスコーヒーを少し残すと、3人に続くように立ち上がった。
「それじゃ響子ちゃん、お願いね」
厨房の奥に良子が声を掛ける。
「はぁ~い」
そこから響子が姿を見せた。
「後でマリアが来ると思うから、よろしくね」
「えっ、そうなんだぁ、はいっ」
そして響子がママを見つめた。
「ゆっくり楽しんできて下さいね、ママ」
全てを見透かしたように、響子が4人を送り出した。
麗子は車に3人を乗せると駐車場を後にした。助手席には良子が座っている。
その良子が後ろを向くように由香を見た。
「ねぇ、由香。恋人がいないと……、アッチの方はどうしてるの?」
「やっぱり御自分でなさるのかしら? 指とかで……」
「えぇ、はい……」
「まぁ、それはそれは、どんなコトを妄想しますの?」
「それは……」
「イイじゃない、由香。教えて。4人だけの秘密にするから」
麗子の目が好奇の目でルームミラーをチラ見する。
車窓から見えるこの街の景色が、後ろへと流れていく。
「……あたし、何だかレイプ願望があるみたいで……、無理矢理っていうか、
強引にされるみたいな……」
「例えばどんな風に?」
良子が先を促した。
「例えば……、押さえつけられて犯されるとか、縛られて虐められるとか」
「でもそれって相手は女の人って……、コトよね」
「えぇ、そうです。女の人に犯されるんです」
「まぁ、まるでAVの世界みたい。とっても刺激的ですわ、由香さん」
さゆりは片手を由香の手に重ねると、ネットリとした視線で彼女を見た。
その後麗子の屋敷に着くまで、その手が離れることはなかった。