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あなたの燃える手で

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白い魔女 8

19 
「違うよ、つぐみ。そうじゃなくて……、実はあたしもそうなの……」
それは自分でも予期せぬ、思いがけないカミングアウトだった。

「だ・か・ら。あたしもそうなの」
「雪絵も……? レ、ズ……?」
「うん。あたしもレズビアン」
「嘘ぉ、全然わかんなかったよぉ」
「あたしだって……、思いもしなかったよぉ」
それからあたし達はそれまで以上に急接近した。
もちろんこれは二人だけの秘密だ。やがてあたし達は人目を盗んで、大学構
内でキスをするようになった。
そんなある日、あたしは初めてつぐみを自分のアパートに誘った。
もちろんつぐみは二つ返事てやってきた。ちなみにその日は、浣腸の実習を
3日後に控えた日だった。

「ねぇ、つぐみぃ、浣腸の実習……、緊張しない?」
「うん。するぅ。いくら相手がマネキンだからっていってもさぁ……」
「そうだよねぇ。あたし、できるかなぁ?」
「実はね、そう思ってぇ……。コレ、持ってきちゃった」
そう言ってつぐみがバッグから出してあたしに見せたモノ。それは一言で言
うなら "浣腸セット" だった。

つぐみはテーブルに、ガラスのシリンダー浣腸機と浣腸液を並べて置いた。
「チョットつぐみぃ、いいのぉ? そんなもん勝手に持ってきちゃって」
「ホントはだめだろうけど、今回だけ。予習ってコトで……、ねっ」
「ねっ、ってあんた。消毒用のアルコールと脱脂綿まで……。まぁ、持って
きちゃったもんしょうがないけどさぁ……」
「コレで練習しよ、雪絵」
するとつぐみはスカートとパンティを一緒に脱いでいく。
「えっ? ちょっとつぐみぃ」
「やっぱり実際の人間にしてみないと、ねっ……」
つぐみは脱いだスカートを跨ぐと、白いお尻をあたしに向けた。
「ホントにするのぉ?」
「やり方は教わったでしょう。どうせ3日後にはやるんだよ」
「そうだけどさぁ……」
するとつぐみは戸惑うあたしに唇を重ね、ねっとりと舌を入れてきた。
「浣腸して、雪絵……。いっぱい入れて。だめって言ってもやめないで」
その時点ではまだ、体の関係はなかった。そしてつぐみは続け様にこう言っ
てきたのだ。
「あたしに浣腸して。うんと苦しめて。雪絵は排泄感に苦しむあたしを見て
楽しむの。どう? 興奮しない?」

たしかに興奮はする。でもそれまでのあたしは、お互いに快感を与え合う関
係しが経験がない。
確かにせっちゃんのおばさんには縛られもした。でも彼女は痛みや苦痛は与
えなかった。快感だけを与え、逝きそうなあたしを焦らして楽しんでいた。
でもつぐみは痛みや苦しみを欲している。
「ねぇ、して。雪絵……。あなたは看護師、あたしは患者。患者は看護師が
"浣腸します" って言ったら、されるしかないでしょう」
「そうだよね、患者は逆らえない……、よね」
「あたしは雪絵の言う通りにするしかない。我慢しなさいって言われたら我
慢するしかないんだよ」

気がつくと、あたしはアルコールと脱脂綿を手にしていた。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土