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あなたの燃える手で

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白い魔女 8

8 
おばさんの勝手なカミングアウトに、あたしは戸惑いと喜びを感じていた。

「だから雪ちゃんさえ良ければって、そう思ってるの……」
「良ければ? って……?」
「もし節子とそういう関係だったのなら、あたしじゃだめかしらって……」
「あたしは……、あたしは……」
「節子とどう言う関係で、どんなコトしてたか知らないけど、あたしはそれ
を責めてるんじゃないの。節子は節子、あたしはあたしでいいの。それに」
「それに……?」
「あたしとだったら、節子とスルより気持ちよくなれるわ。それに面白いこ
とも教えてあげる」
「面白い、コト……、ですか」
「そう、雪ちゃんMでしょう? だから軽く縛って……」
「えっ? それってSMってヤツじゃ……」
「SMっていっても、ピンキリよ。鞭で叩いたり蝋燭垂らすだけがSMじゃな
いわ。もっと精神的な繋がりが大切なの。両手の自由を奪われるだけでも、
結構興奮するものよ」
「両手の自由を奪われて……」
「そう。抵抗できない体をたっぷりと弄ばれちゃうの。いやって言ってもや
めてくれない。恥ずかしいのに隅から隅まで見られちゃうの」
「どう? 雪ちゃんそういうの興味あるでしょう?」
「えっ、えぇ、まぁ、無いと言えばぁ嘘になるというか」
あたしったら、なに言ってるんだろう。
「うふっ。やっぱり……。おばさんはね、Sなの……」
「Sぅ……」
「雪ちゃんみたいな可愛い子を虐めるの大好きなの。アソコが丸見えになる
ような恥ずかしい格好させて……、気持ちいいところを探して、何度も何度
も逝かせるの」
「えぇ、そんなコト……」
「そうだ、焦らすのも面白いかも」
「えっ? 焦らす?」
「そう、敏感だからどんどん気持ちよくなって、すぐ逝きそうになるでしょ
う。でも逝くギリギリでストップ。寸止めにするの」
「えぇ?」
「そうすると逝きそうで逝けなくて、快感がずぅ~っと続くのよぉ」
「なんか、凄いですね」

おばさんはあたしの知らないコトを矢継ぎ早に出してきた。あたしはもうそ
のペースに巻き込まれて、心では半ばOKしていた。でも言葉では……。
「ねっ、どう? ウチですれば誰にもバレないわ」
「は、はぁ……」
「もちろん無理にとは言わないわ。雪ちゃんがソノ気になった時だけ連絡を
くれれば、あたしはいつでもいいの。主人とはとっくに離婚して、もうあの
家にはあたし一人だけだから」
「は、はい……」

明確な返事はできなかった。
でもなんて言うか、あたしの心は決まっていた。おばさんに縛られ、いろん
なコトをされてみたい……。そんな気持ちが夏の入道雲のように、沸々と湧
き上がってくるのだ。

ケーキを食べ終えると、あたし達は店を出た。雨はもう止んでいて、風に流
れる雲間に青空が見え隠れしていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土