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あなたの燃える手で

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白い魔女 8


せっちゃん家でディープキスをしてから、あたし達は学校でも人目を忍んで
キスをするようになった。
今でこそディープキスって言うけど、当時は "舌を入れるヤツ" って言って
たと思う。
でも学校ではなかなかそのチャンスに恵まれなかった。何しろどこにでも人
がいて、体育館や音楽室、屋上やトイレだって安心できない。
でもそれらの場所は、時間によっては人がいないものだ。例えば昼休みの音
楽室とか、放課後の屋上とか……。
あたし達はそう言うタイミングを見て、舌を入れるヤツをしていた。

ある日の放課後、あたし達は屋上に上がった。 "さっきまで雨が降っていた
から、多分誰もいないだろう" と言うせっちゃんの予想だった。その予想は
見事に当たり、本当に屋上には誰もいなかった。
「大丈夫みたいだね……」
「うん。しよっ」
あたし達は屋上に出るドアのすぐ脇で、どちらともなく腰に手を回した。
そして舌を入れるヤツをする。そういう時はいつもより時間を掛けて、念入
りに舌を絡めることができた。
せっちゃんの舌があたしの口に入り、あたしの舌がそれを迎える。そして
あたしの舌がせっちゃんの口に入り、せっちゃんの舌がそれを迎える。
互いの舌は口の中を隅々まで蹂躙し、互い口を行き来する唾液を飲み合っ
た。時間が経つほどに二人は密着し、強く抱き合った。だから乳房が乳房を
"フワリ" と潰し、なんとも言えない淫らな気持ちになった。
一度唇を離し、人の気配を確認する。
「誰もこないね」
「うん。ねぇ、もう一度しよっ」
「うん」
誰も上がってこないのを確認すると、もう一度腰に手を回し、入念に舌を入
れ合った。
それは卒業するまで、誰にも見つかることなく続いた。

実はあたしとせっちゃんの関係は、キスからもう一歩進んだことがある。
それは中3の夏。花火大会の日のことだ。
それは大きな川のほとりから打ち上げられるのだが、毎年1万人を超える人
手がある。当然川の回りや橋は人で埋まってしまう。
でもあたし達には、とっておきの場所があった。それは街を見下ろす小高い
山に登る道の途中から、細い脇道に入ったところにあるにある、四畳半ほど
のスペースだった。そこは真正面に花火を見ることができ、しかも適度な距
離がある為すごく見やすいのだ。
そこにあたしとせっちゃんは、大きなシートを敷いて並んで座った。もちろ
ん飲み物やお菓子は十分に用意してある。
ここはあたしとせっちゃんの秘密の場所、秘密基地だ。だからあたし達は安
心して "舌を入れるヤツ" を何度もした。
するとせっちゃんがポツリと言った。
「ねぇ、雪ちゃん。オッパイ、触ってもいい?」
「えっ……? オッパイ?」
「うん。触ってもいい?」
その頃は、正直まだ抵抗があった。でも "せっちゃんなら" という思いが、
その一線を越えさせた。
「うん。いいよ……」
すると平くの伸びたせっちゃんの手が、あたしの浴衣の胸元から、そっと
忍び込んできた。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土