2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

嗤うペルソナ


ハサミは、ドレスの最後の1センチを切り裂いた。
ドレスがハラリと床に落ちると、白い麻里奈の上半身が現れた。
「いっ、いやぁー」
反射的に客席に背を向けようとする麻里奈を。紫苑と朱音が造作もなく正面を
向かせる。
そこで吉乃がまたマイクを使った。
「もうそろそろ下も……、いかがです?」
その声に、客席から、そうそう、早く見たい、の声が上がる。
「それじゃ、バッサリいく?」
「いきますか……」
ピエロのペルソナの3人が、3つのハサミを麻里奈の下半身へと近づけた。
「いやっ、いやっ、いやよぉ、そんなのいやぁ~」
「まずは邪魔なスカートを」
既にボロボロだったスカートが切り裂かれ、床のドレスの上に重なった。
そして最後の砦となった白いショーツ。そのショーツの両サイドを2人のピエ
ロが切り離し、3人目がトドメを刺すようにそれを床に捨てた。
全裸になった麻里奈を、紫苑と朱音が正面を向かせそのまま抑えた。
客席からは拍手と歓声が起こっている。今回はそれが少し長い。
「ご覧ください。今回の "贄" 麻里奈でございます。スタイルも良く、こうして
近くから見ても、なかなかの美肌でございます」
そんな声を背中で聞くように、3人のピエロが客席に戻っていった。


やがて拍手が静まって来ると、進行を促す吉乃のアナウンスが聞こえた。
「それでは皆様、次は鑑賞会に移りたいと思います」
するとその声とともに、紫苑と朱音がキャスター付きの大きなモニターを運ん
できた。モニターはスロープからステージに上がり、釣られた麻里奈のすぐ横
に置かれた。そして紫苑が、吉乃にハンディタイプの動画用カメラを渡した。
「さぁ麻里奈、これから鑑賞会だよ」
朱音が悪戯っ子のように麻里奈に近づいた。その手には、幅広の黒い革ベルト
が2本握られている。
「鑑賞会?」
「鑑賞会っていうのはねぇ、麻里奈の体のあちこちをモニターに映すんだよ」
そう言うと、1本目のベルトを麻里奈の右膝のすぐ上で締めた。
「これが結構面白いんだ」
「これなに? もういいでしょう。もうやめて……」
そして2本目のベルトを反対の足首に締めた。
朱音はクレーンのスイッチを持つと新たな鎖を1本を下ろした。
「だめだよぉ。これ面白いんだから……」
鎖の先端のフックを、膝上に巻かれたベルのリングに引っ掛けると、鎖の余分
なたるみが取れるまで鎖を巻き上げた。
そして足首のベルトのリングは、床のリングに連結された。
これで麻里奈はその場から10センチも移動できず、両手と片足に繋がった2本
の鎖により、客席に背を向けることもできなくなった。
「これでよしと……」
「ねぇ、本当にやめて、ねぇ朱音さん」
その声には答えずに、朱音は麻里奈の元を離れた。

「さぁ、準備ができたようでございます。それでは鑑賞会、早速を始めて参り
ましょう」
再び客席から大きな拍手が起こった。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土