2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

2人のフォトグラフ




2人のフォトグラフ




PROLOGUE
2015年。正月休みの朝。
惰眠を貪っていた『水原詩織』は、パシャパシャっとシャッターを切る音で目
を覚ました。
「うふっ、お姉ちゃんの寝顔撮っちゃった……」
薄目を開けた向こうには、パジャマ姿の妹が一眼レフを構えて立っている。
「もう、璃緒ったらぁ……。お姉ちゃんまだ眠いんだから、もうチョット寝か
せて……」
「だってお姉ちゃんの寝顔可愛いんだもん……」




『水原璃緒』24歳。趣味の写真好きが高じ、ただいまプロの写真家を目指し
て修行中の身の、詩織の2つ下の妹だ。
彼女は朝から大きな一眼レフを構え、そのレンズをベッドの姉に向けている。
一方の姉の詩織は、26歳になる証券会社のOLだ。
どちらかというと内向的な性格で、スポーツなどはあまり得意ではない。

璃緒はファインダーに目を戻すと、またパシャパシャっとシャッターを切る。
顔の大部分がカメラに隠れていても、その顔が笑顔なのが分かる。
「まだ起きないの? お姉ちゃん。もういっぱい寝たでしょう?」
「まだ眠いの……。だから寝かせて、ねっ、璃緒」
すると璃緒は、カメラを姉の机の上に置き、スルリと詩織のベッドに潜り込ん
できた。
「あぁん、もうやだっ璃緒ぉ~」
詩織はゴロリと寝返りを打ち、潜り込んだ璃緒に背を向けた。
「もう、だめぇ、そっち向いちゃ」
「何よぉ、なんで潜り込んでくんのよぉ~」
「じゃあキスして……。キスしてくれたら寝かせてあげる」
「もう、何よそれ……」
「ねぇ、イイでしょうお姉ちゃん。キスしてよ……」
「しょうがないわねぇ。1回だけよ」
「うん」
詩織はもう1度寝返りを打つと、今度は璃緒と向かい合った。
「うふっ、お姉ちゃん大好き……」
璃緒は満面の笑みで詩織を一瞬見つめると、そのまま唇を重ね、両手を彼女の
背中に回した。

それは強引で優しく、そして甘く淫らなキスだった。
キスをしながら璃緒は巧に詩織の上に重なった。そして今、璃緒の顔の数セン
チ下には姉の顔がある。
「うふっ、お姉ちゃん、もっと口開けて……。もっと大きく、もっと」
詩織が口をパックリと開けると、璃緒はソコに舌を差し込んだ。
「んん~もうぉ~璃緒ぉ~」
くぐもった栞の声も、更に密着した唇がそれを消してしまった。璃緒の舌は詩
織の舌を味わうように絡み、口の中を蹂躙するように舐め尽くしていく。
「あぁ、お姉ちゃん美味しい」
「もうキスしたでしょう、もう終わりよ」
「お姉ちゃん、本当にキスだけで終わると思ったの?」
「だってそういう約束でしょう……」
「いいの? キスだけで……。ほらっ、こんなコトもしてあげるよ」
璃緒は唇を離すと、詩織の耳に熱い吐息を吹き込んだ。すると詩織の体がビク
ンと震えて反応した。
「あぁぁ~ん、もうだめよぉ璃緒ぉ~。ズルいぃ」
「お姉ちゃんこれに弱いもんね。ゾクゾクしちゃう? しちゃうんでしょう」
そしてそのまま耳の穴に舌を差し込むように舐め、耳たぶを甘噛みした。
「あぁん、もうだめよっ。やめてっ、やめてよ璃緒ぉ」
しかしいつの間にか璃緒の両手は詩織の両手首を掴み、上から押さえつけてい
た。しかも体重を預けるように体を重ねている。
「ほらぁ~、動けないでしょう。もう抵抗出来ないよ、お姉ちゃん」
「あぁっもう何がしたいのよぉ。やめなさい。やめなさいってばっ……」
「だぁ~めっ。やめない。今度は首筋だよ。鎖骨も感じるんでしょう」
「あぁぁ~いやっ、だめっ、だめだってばぁ~」
「ねぇ、オッパイも舐めてあげようか……?」
璃緒は布団の中で体を浮かし、ズリズリと体を下へとずらした。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土