2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

ピエロの方程式


「ミサキ……、あたし……、ミサキのコト……」
「うん。いいよ」
「本当? 本当に……」
「本当だよ。サクラなら、あたしイイよ」

サラ先生もサクラも……、自分は同性から好かれるタイプなんだろうか?
そんなコトを思った瞬間、サクラの唇がもう1度重なった。
やっぱり、不思議と抵抗は少ない。同性とのキスだというのに、嫌悪感などま
るでない。
それどころか……。
ミサキは体の芯が熱く火照ってくるのを感じていた。
「まだ自分で気が付いてないだけよ。受け入れれば楽になるわ」
「受け入れる……」
「そう、いつかあなたが悩んだときのためのアドバイス」
ふとサラ先生の言葉が、ミサキの脳裏に蘇る。
先生、あたし、悩まないかも……。悩まずこの世界に飛び込んでしまいそう。
だって、だって女の子の唇って、こんなに優しくて柔らかいだもん。
ミサキは自分からサクラと唇を重ねた。
サクラの両手がミサキの背中何回り、 "ギュッ" と抱きしめた。
ミサキもそれに答えるようにサクラを抱きしめる。
目を合わせると、一緒に一線を飛び越えたコトを確認するように、2人は微笑
み合った。
「ねっ、ここじゃ寒いから、家こない?」
「えっ? サクラの家? 大丈夫なの?」
「うん。家、今誰もいないから……」
「誰もいないって?」
「お父さんとお母さん2人で旅行行ってるの」
「へぇ~、そうなんだぁ」
「うん、よく行くのよ、アノ2人」
2人は体育倉庫を出ると、一緒にサクラの家に向かった。


「おじゃましまぁ~す」
「だから誰もいないって言ったじゃん」
「あっ、そっか。でもなんとなく言っちゃうよねぇ」
2人はそのままトントンと階段を上り、サクラの部屋と入った。
「うふっ、ミサキ……」
「サクラ……」
「とうとう来ちゃったね」
「えっ?」
「あたしずぅ~っと思ってたんだ。いつかミサキが家に来て、こんなふうにな
らないかなぁ~って……」
「そうなんだ……」
「いいだよ、無理しないで。嫌だったら、あたし……」
「ううん、そんなこと無いよ。あたし何だか自分でも不思議なくらい抵抗なく
て、チョット驚いてるくらいなの」
「それって喜んでいいんだよね」
「うん、勿論」
「良かった……。ミサキ……、キスしよ」
「うん」
2人は制服のまま、部屋の真ん中で唇を重ねた。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土