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あなたの燃える手で

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ピエロの方程式


「せっ、先生……」
急に肩を抱かれミサキはチョット驚いた。
「あら、イイじゃない。肩くらい……。それともミサキちゃん。先生のコト嫌
いなのかしら?」
「そんな、そんなコトないです」
校庭では、陸上部がリレーの練習が始まった。第一走者がスタートする。

「だったらいいでしょう。先生はキスしたいくらいよ、可愛いミサキちゃんに」
「えっ……?」
その意味も判らず、ミサキは取り乱していた。
「ねぇ、あなたのお父さんの研究。時空方程式……」
「えっ、あっ、はい……」
その質問に、ミサキは自分を取り戻した。
「あたし、数学者としてとっても神宮司博士の研究に興味があるのよねぇ」
「あぁ、はい。でもお父さんの研究って、あたし全然判りませんよ」
「うふふっ、そりゃそうよ。大抵の人には判らないわよ。ワープなんて……」
「そうですよね……。それにもう、死んじゃったし」
「あらっ、なんだかごめんなさいね、思い出させちゃったかしら……」
「いえっ、そんな。大丈夫です」
「そう、それならイイケド」
ミサキの目が、サラを見て優しく微笑んだ。
「ところであのテロリスト達、あれから鳴かず飛ばずだけど」
「えっ?」
ミサキの目がまた丸くなる。
「美咲ちゃんは危ない目には遭ってない?」
「はい、あたしは何も」
「そう……。何かお父さんから預かってるようなモノがあるなら、早めに警
察に相談した方がイイわよ」
「そうですね、でもお父さんいつも研究で、滅多に家に帰ってこなかったか
ら、そんなヒマなかったと思います。ましてや研究に関するコトなんて、あた
しに渡しても……。あたしだって渡されても困りますし……」
「そうよねぇ~ワケが分からない研究ですものねぇ」
「えぇ、ホントにワケがわからないです」
リレーの第2走者が、バトンを受け取りスタートした。

サラの手が、いつの間にかミサキの肩から腰へと移っていた。
「さすが陸上部ね、体が締まってるわ」
「そうですか?」
「そうよ。腰だって」
そして手はお尻へと移動した。
「お尻もキュッと締まってて可愛いわ。あたしはそんな締まってないもの」
サラの手がミサキの手首を掴み、自分の尻へと導いた。
成り行きとはいえ、ミサキは掌にサラの双丘の柔らかさを感じた。
「ねっ? どう? あたしのお尻……」
「先生のお尻、柔らかい……です」
サラの大きな瞳が、熱を帯びてミサキを見つめている。
「えっ……?」
サラはミサキと向かい合うように立ち、やや下にあるミサキの顔を見た。
「胸はもっと柔らかいわよ。ほぉ~らっ」
サラはミサキの背中に両手を回すとお互いの胸を重ね、つぶし合うように抱き
しめた。
「あっ、せ、先生……」
「ここまできたらもう分かってるわよね」
そしてサラはミサキと唇を重ねた。
校庭では第3走者、アンカーがバトンを受け取った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土