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あなたの燃える手で

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ピエロの方程式


「どういうコト? ワープ数値が無いって……」
方程式を奪ったキメラアイのメンバー達は、そのデーターの中に肝心のワープ
数値が無いことに気が付いた。
「時空方程式のデーターは全てコピーしたハズでしょう」
「はい、しかし……。研究所のコンピューターからコピーしたデーターに、ワ
ープ数値が入っていないのです」
「何故? どうしてよ」
「おそらく、パスワートを入れない外部からの接続を感知すると、消去ウイル
スを混入させるとか、ダミーをコピーさせるとか、なんらかの防止機能が働い
たのものと思われます」
「あぁもう……、ワープ数値が無ければあんな方程式、ただの役立たずじゃな
いの。一体ボスになんて報告するの?」
「しかしそう言われましても……、サラ隊長」
「まったく……」
彼女は溜息つきながら、額からショートヘアーを掻き上げた。
「研究所は爆破したし……」
「ですが隊長、神宮司宗一郎の一人娘、ミサキがもしかしたら何か知っている
可能性が……」
「ミサキ? 一人娘……。その子が知っていると、どうして判る」
「何しろコレだけの研究開発そして発明ですから、世界中のハッカー達が狙っ
ているのは充分予測できたはずです。ハッカー達が奪った資料をしかるべき組
織や機関に売れば、相当な報酬が得られるハズです」
「それで……? つまりどういうコト?」
「つまり宗一郎は、あの研究所以外にもワープ数値を保存していたのではない
かと……。それは娘のミサキである可能性が高い。彼女が持っていずとも、何
らかのコトを父親から聞いていてもおかしくありません」
「なるほど、方程式が奪われるコトが想定内だとしたら、そのミサキという子
に何か託しているかもしれないわね」
「はい」
「いいわ、こうなったらあたしが直接……。それに女子高生って美味しそうだ
し。趣味と実益を兼ねて楽しませてもらうわ」
「サラ隊長……」
「イイじゃないの。元はといえばおまえ達の不注意が招いたミスよ。その子に
接近してデーターのありかを聞き出すのはあたしが一番適任だわ。すぐにあた
しのPCにその子のデーターを送って頂戴」


そして数日後、ミサキの通う時任女子学園に1人の女教師が赴任してきた。
まるでモデルのような長い手足に、ショートヘアーがキマッている。
それは彼女がハーフというコトもあるだろう。
そのカッコよさに、当然のように教室はザワついた。
「皆さんと数学を勉強していく『サラ・スペンサー』といいます。サラと呼ん
で貰って結構よ。当分の間は担任クラスは持ちませんが、近い将来あたしのク
ラスになったら、その時はヨロシク。それでは教科書の98ページ開いて……」
サラは教壇の上で教科書を開くと、額からショートヘアーを掻き上げた。
「それでは……、神宮寺ミサキさん。問1の問題を黒板に書いて解いてみて」
「はい」
ミサキは立ち上がると教壇の横に立ち、黒板に問題の方程式を書きはじめた。

この子が神宮寺ミサキ……。うふふっ、可愛いじゃない。
サラの横で黒板に向かうミサキは、制服である紺のブレザーにチェックのスカ
ートを履いている。短いスカートから見えているミサキの太腿を、サラは舐め
るように見つめた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土