17 アマデウスの定休日。響子はマリアの家に遊びに行った。マリアの家と言ってもそれは、マリアがメイドとして働いている女社長氷見川麗子の家だ。その大きさは家というよりは、館と言ったほうがいいかもしれない。それほどに大きい。その全貌を眺めながら、インターホンを押した響子をマリアが出迎えた。「ヘェ~、大きな家だねぇ、マリア」「そうでしょう。あたしも最初に来た時にはビックリしたもん」「さぁ、どうぞ、入って入...