9「いいわ小春。今度はクリちゃんを舐めてあげる」三日月のように割れた二枚の唇を、濡れた赤い舌が舌舐めずりをする。「しっかりと皮を剥いてあげましょうね。その方が感じるでしょう?」それはまるで多勢に無勢だった。椿の両手の指。その十本の指が小春の肉芽を包囲し、動けぬ肉芽に一斉に群がったのだ。「あっ、いあぁぁ~ん」群がった指達は、肉芽の最後の砦である皮をあっという間に剥き下ろし、それを丸裸にてしまった。「...