秘密回診PROLOGUEラジオの深夜放送が、深夜2時を告げた。今夜あたり来る気がする。足音もしないけど、あたしにはわかる。あの人がこの病室に近づいていることが。きっともうすぐドアが……、あっ来た。ドアノブが回る "カチャ" っていう小さな音。あたしはいつものように、目を閉じて寝たふりをする。そしてドアを閉じる時にも聞こえる "カチャ" っていう小さな音。もうあの人は、あたしのベッドの横に立っている。そしていつそうす...