6校長の野々村志摩は椅子から立ち上がると、生徒会長の白鳥くるみへと向かって歩いた。「うふふっ、やっぱり、いつ見ても可愛いわねくるみ」「えっ、あっ、はぁ、ありがとうございます」くるみは気をつけの姿勢のまま、恥ずかしそうに下を向いた。「いいのよ、そんなにかしこまらなくて。それよりわかってるわね。なんでここに呼ばれたか……」「はい」校長はくるみの肩をポンと叩くと、そのまますれ違うようにドアへと歩き、その鍵...