36「竜胆さん、大丈夫ですか?」「あぁ、大丈夫だ。撃たれたワケではないらしい。ジェシカは……」「ジェシカさんも撃たれてはいないようです」カンナの腕の中で、ジェシカも目覚めようとしていた。「あっ、ジェシカさん……、大丈夫ですか?」「まったく、今夜はなんて刺激的な夜なんだ」ジェシカが竜胆に目をやると、2人はホッしたように息をついた。「一体なんだったんだあの衝撃は……」竜胆は腰に手を当てながら立ち上がった。「多...