32それはアヒルのくちばしのような形をした銀色に輝く医療器具だった。左手で花弁を開くと、その先端を蜜壺にあてがった。冷たい金属の感触がゆかりの蜜壺に伝わった。クスコ(膣鏡)はゆかりの蜜をその全身に纏いながら、ゆっくりと蜜壺に埋没してゆく。御堂はその間ローターを止め、真珠から離した。振動音が消え一時の静寂が仮眠室に訪れていた。しかしそれは次の責めへの幕間にほかならない。真弓が差し込んだクスコを握り、...