22麗子が取り出したものは、ピンク色の液体の入った目薬の容器だった。勿論中身が目薬の筈はない。これは麗子の経営するエステ会社の売りの一つでもある、植物ローションを作る過程で分離される痒み成分で、それに麗子自身が媚薬を調合し、薄め着色したものを適当な容器に入れた物だった。それを目にした時、マリアは動揺を隠せなかった。「そっ、それはお赦し下さい」「生殺しにしながらコレを使ったら、あなたがどうなるか楽し...