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あなたの燃える手で

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ざくろ荘物語


テーブルに並べられたオモチャを見て、美砂はあきれたような顔をした。
「ホントにイッパイ持ってるわねぇ。ピンクローターにバイブ、コッチの双頭
バイブはレズ用でしょう。それにアナルバイブに浣腸器まであるじゃない」
「そうですけど……。自分じゃそんなに……、使いませんから」
真子はチョット恥ずかしそうに俯いた。
「本当ぉ? 小梅さんのこと想像して、使ってるんじゃないのぉ?」
「そ、そんな、そんなコト……」
俯いたままの真子の顔に、ポッと赤味が差した。

「ねぇ、真子ちゃん、ナース同士でもイヤラシいコトするの?」
「そ、そんなまさか、しませんよそんなコト」
「ホント? 夢の森病院に限らずよ……」
「ただチョット婦長さんだけは、その気がありそうな視線をあたしに向けてく
るコトがありますけど……」
「ふぅ~ん、そうなんだ。1度シテみれば、その婦長さんと……」
「ダメです、そんな。あたしは小梅さんが……」
「やっぱり好きなのね。小梅さんのコト」
「えっ? あっ、は……、はい……」
真子はまた俯いてしまった。美砂にしてみれば今更という感じだが、やはり彼
女の乙女の部分がそうさせるのだろう。
そんな恥じらいを知る真子の純心な部分を、ネチネチと虐めるのが美砂にとっ
ては快感なのだ。
「でもそういう婦長さんがいることを小梅さんが知ったら、真子ちゃんにヤキ
モチ焼いて、もしかしたら嫌われちゃうかしら?」
「えっ、いやっ、そんなの嫌ですぅ」
「だってその婦長さんと、もしかしたらもしかしてってコトに、なるとも限ら
ないじゃない……?」
「ないです、そんなコトないですぅ」
「本当……?」
「本当ですぅ、あたしそんな女じゃありません」
「まぁ、キッパリ言ったわね」
「はい、言いました」
「言いましたって……。それじゃ、小梅さんの言うことはどんなことでも聞く
のよ」
「はい、勿論です」
「それからあたしの言うコトもね。じゃないと、婦長さんのコト言っちゃうわ
よ。もしかしたらそういう関係になってるかもってね」
「ダメですぅ、そんなのダメ……」
「だったら……」
「はい、美砂さんの言うことも何でも聞きます」
その時、美砂の携帯が小梅からの着信を告げた。
「小梅さんからよ。……はい、もしもし……。……あらっ、もう駅に? それ
は早かったですねぇ……、はい、はい……」
美砂は横目で傍らにいる真子を見た。彼女がドキドキしているのがわかる。
「えぇ、今真子ちゃんの部屋です。真子ちゃん、小梅さんの為にシャワー浴び
ずに待ってますよ。ねっ、真子ちゃん」
「は、はい」
突然言われ、真子の心臓がドキンと拍動する。それは美砂にもわかる程だ。
「えっ? もう小梅さんったらぁ。ホントに好きなんだからぁ」
美砂がまた真子をチラリと見た。
「はい……。はぁ~い、それじゃお待ちしてます」
美砂は携帯をテーブルに置いた。
「小梅さんもう駅だって。後15分位で来るわよ」
「えっ? ホントに……」
それを聞いて真子はチョット緊張したようにソワソワし始めた。
そんな彼女を見て、美砂はとても愛らしく思った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土