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あなたの燃える手で

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白い魔女 4


あぁ、明日、明日本当にこんな診察が……。
まさか、そんなコトあるワケない。
そう思ったとき、肉壺の中の指の動きが止まった。
それは、改めて妄想と現実のギャップに、目が覚めたのかも知れない。
あたしが勝手に期待して、妄想して……。そうだ、あたしは御堂さんとのメー
ルのやりとりを、自分の妄想の材料にしただけだ。明日病院に行っても、淡々
とした問診や診察が待っているだけ。それが当たり前なのに。
でも、でももし……。ううん、そんなコト……。でもメールには……。
イケナイ期待が何度も浮かんでは、泡のように消えていく。

現実はどうしようもない。でも妄想はあたしのモノだ。
そう思ったとき、また指が動き出した。指は院長の指となって、また秘密のポ
イントを責め始める。
「はぁぁ、ソコは、ソコはだめですぅ」
「あらっ、どうしのかしらぁ? ほらっ、ココを刺激するとキュッと締まっ
て……。何だかとっても気持ちイイみたい。ねぇ婦長、どう思う?」
「院長、秋恵さん感じてるんですよ。きっと今触ってるトコロが性感帯なん
じゃないでしょうか」
「そんな、そんなコトないです」
あたしは恥ずかしさのあまり、とっさの嘘をついた。
「そう、それならイイわよねぇ。もっと触っても」
「えっ……」
「ちゃんと触診して、異常がないのを確かめてもらわないとないと……」
「で、でも……」
「ほらっ、脚をちゃんと開いて。閉じないように押さえててげますからね」
ベッドに座っているあたしの脚を、御堂さんが横から押さえつけた。
「ほぉ~らっ、ココ、あらあらどうしのぉ? またモジモジし始めたわねぇ」
「はぁ、はぁ、あぁ、もうソコは……」
「まだまだ。こんな短時間じゃ何も判らないわぁ。もっと時間を掛けて触らな
きゃ……。ほらっ。コッチは、それじゃコッチ。もっと奥はどう?」
「あぁっ、ソ、ソコ。ソコ……、ソコソコソコォ~、だめっ、いやっ」
「んん~、やっぱりココ。それじゃココをピンポイントに。ほぉ~らっ……」
絶妙な力加減と指先の動きが、秋恵の秘密のポイントを責め立てた。
「あぁん、そんな、そんなにしたら、い、逝っちゃいます」
「あぁん、逝っちゃうぅ~、ですって婦長……」
「だめですよぉ、我慢しなきゃ。逝くなんて絶対だめです」
そう言ってる間にも、秋恵の絶頂への角度は急上昇していく。
「あぁ、でも、でも、あぁ、あぁ逝くぅ、逝っちゃうぅぅ~」
「だめですよ。逝かせませんよ、秋恵さん」
「ですって、怖い婦長さんねぇ。でも可哀想、こんなに敏感なのに。ホントは
逝きたいんでしょう。正直に言ってごらんなさい」
「そ、そんなコト、ないです……」
秋恵は、妄想の中の真弓から目をそらして俯いた。
「うふふっ、無理しちゃって……」
そしてまた真弓の指が絶妙の責めを見せた。
「はぁぁ~、そんなっ、あぁ、あぁぁ、だめっ。逝っちゃう、ホントに、ホン
トに逝っちゃう。あぁぁ~逝く逝く、逝っちゃう」
「やっぱり……、ホントは逝きたくて堪らないクセにぃ。こんなに指を締め付
けてるのがイイ証拠よ」

ふと気が付くと、あたしは自分自身を焦らしていた。
あたしには、どうしてもあのメールは誘っているように感じてならない。
もしも本当に焦らされでもしたらそれこそ……。
そして御堂さんがあたしの思っているような女性だったら、あたしの体は最高
のオモチャになるだろう。
でもそれも面白そうだ。だってあたしは "ド" が付くほどのMなのだから。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土