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あなたの燃える手で

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白い魔女 4


『WHITE SEXUALITY』のメールのやりとりは、公開と非公開が選べる。
あたしは非公開にしてある。つまりこのメールのやりとりは、あたしと相手し
か読めないのだ。
あたしは『夢の森病院』からのメールを読み始めた。

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   はじめまして。
   あたしは『夢の森病院』の婦長をしております御堂と申します。
   今回、院長代理でこのメールを出させていただいております。
   秋恵さんのご相談メールを読み、思うと所あってこうしてPCに向かっ
   ております。
   さて、ご質問の "淫らな妄想が止まらない。夜な夜なイケナイ行為に及
   んでしまう” というコトですが、その行為自体害があるモノではなく、
   また誰もがシテもしかるべき行為でもあります。
   しかしそれを気に病み、健康的な生活に支障が出るようならば、1度私
   どもを訪れてみませんか? その際には、まずはカウンセリングから始
   めたいと思っております。
   過去にそう言った患者さんを数名完治させた実績もございますので、安
   心してお越しください。
   因みに、秋恵さんの妄想を実現することも可能かと……。
   それでは、よいお返事をお待ちしています。
   お大事に。
>>>

読み終わったあたしの目は、同じ場所を何度も読み返していた。
"秋恵さんの妄想を実現することも可能かと"
"妄想を……、実現する……"
本当に、本当にそんなコト……。
でも、確かにそう書いてある。
もし、もし本当にそんなコトになったら……? 
正直怖い。でもその反面期待もある。いや期待の方が大きいかも知れない。
レイプ願望というか、陵辱願望というか。きっとあたしはそう言う目に遭いた
いのだ。それも同性から受ける辱め。あたしはその辱めに、動かぬ手足で必死
に抵抗を試みるのだ。
アソコを開かれ、覗き込まれ、指を入れられ、舌で弄ぶように舐められる。
あぁ、そんなコトが、そんなコトが本当にあったら……。
やっぱりあたしは幸せだろうか?
あたしはこのチャンスに賭けてみるコトにした。相手はちゃんとした病院だ。
そこら辺の出会い系とは違う。その点では安心だ。
あたしは来院希望の旨をメールした。時刻はまだ朝の8時だった。


ナースステーションの内線が鳴った。それを取ったのは若いナースだった。
「御堂婦長、院長からです」
「あらっ。はい、ありがとう」
御堂は受話器に耳を当てた。
「もしもし御堂です」
「雪絵、彼女、秋恵さん。どうやら来院しそうよ」
「まぁ、それはそれは。もう返信が?」
「うん、今朝の8時に……。これはかなり脈ありって感じね」
「そうですか。それじゃ、あたしがココから返信しておきます」
「お願い。あなたこういうのウマイから」
「ふふっ、少し期待を持たせるのがコツですよ」
「なるほど……。もう今回は全部雪絵に任せるわ」
「はい、お任せ下さい、院長」
受話器を若いナースに返すと、御堂はナースステーションのPCで『WHITE
SEXUALITY』にアクセスし、秋恵のメールを開いた。
「食いついてきたわ。きっと妄想を実現して欲しいのね。それじゃもう少しエ
サを蒔いて、完全に釣り上げてやるわ……」
御堂はすぐにそのメールに返信した。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土