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あなたの燃える手で

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白い魔女 4


「院長、メールが1件……」
御堂が重ねていた唇を離した。
「もう、そんなの後でイイじゃない、それよりも今は……」
「でも、差出人だけでも確認しておいた方が……」
「そうね。それじゃ、差出人だけ」
真弓は渋々といった感じで机に向かうと、届いたメールを確認した。
するとそれは、最近登録した医療相談のサイト『WHITE SEXUALITY』への
着信だった。
『WHITE SEXUALITY』は、女性限定で実際の医師に相談出来るというサイ
トで、女性ならではのデリケートな質問もしやすく、メールではあるが少しで
も問題解決へ向けてのお手伝いが出来ればと言う立場から、そのサイトには複
数の医師や病院が登録していた。
そしてその初めてのメールが、今開かれたのだ。
差出人は秋恵という女だった。
内容としては、イヤラシイ妄想に振り回される自分に、嫌悪感を抱いていると
いうものだ。本人にとっては深刻だろうが、それほど重傷ではない様子だ。
「あらっ、ほんの数分前に届いたばかりね。このメール」
真弓は婦長である御堂雪絵をアイコンタクトで呼んだ。
「どう思う? これ……」
御堂は真弓の横に並ぶとそのメールを読んだ。
「秋恵。40歳。妄想からのオナニーがやめられない。……Mですね」
「あたしもそう思うわ。熟した体を持てあましてるって感じね」
「きっと敏感なんでしょうね。院長こういうタイプ好きですよね。いろんなコ
トして虐めたいんじゃありません?」
「もう雪絵ったら、2人きりの時は院長はやめて……。でもどうしてあたしの
考えているコトが判るの?」
「だって、あたしもそう思いましたから。熟した敏感な体を、長時間ネチネチ
といたぶってやりたいって……」
「そしてトドメを刺すの?」
「まさか。簡単には逝かせませんよ。生殺しのままで、1番敏感トコロを1番
耐えられない責め方で……。ふふふっ、快感責めの拷問に掛けてやるんです」
「まぁ、残酷ねぇ」
「喘ぎまくって、よがりまくって……。それでも逝かせない。勿論体の自由は
奪ってね」
「あなた好きだものね、そうやって虐めるの」
「えぇ、あたしもある意味Mですから。気持ちが判るんです。きっとこの秋恵
という女も、妄想通りに責めてやればきっと楽しめると思います」
「うふふっ。それじゃ早速返信しなきゃ。余所の病院に取られる前に……」
真弓は秋恵に返信すると、PCのメールソフトを閉じた。



土曜日の朝。
あたしはPCを開くと『WHITE SEXUALITY』へアクセスした。まさかとは
思うが、メールを出した以上返信は気になる。
するとどうだろう、何とあたしがメールした直後、それも10分と立たないう
ちに返信が来ているではないか。
よほどタイミングが良かったのだろう。それにしても……。
そして差出人を見てまた驚いた。それは何と『夢の森病院』だったからだ。
『夢の森病院』といえば駅の向こう側。あたしの家からも歩いても行ける距離
だ。何しろあたしは『夢の森』に住んでいるのだから。
近所の病院でこの返信のタイミング。あたしは何か運命的なものを感じた。
そしてあたしは、メールの内容を読み始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土