2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

白い魔女 4



白い女 4
診療




PROLOGUE:
夜になると、また淫らな妄想があたしを包む。
あたしは薄暗い部屋で、大の字にベッドに縛り付けられている。
そんなあたしを、年の頃も近い女性が見下ろしていた。
彼女の顔は上半分が陰になり、その顔をうかがい知ることは出来ない。
しかし、彼女の手にしたペンライトの光が、まるでその視線を現しているかの
ように、あたしの全身を舐めていく。
やがてペンライトの光は、あたしの股間でピタリと止まり、彼女の指があたし
の淫花に添えられた。
あたしは恥ずかしくて恥ずかしくて堪らないのに、その四肢に自由はない。
そして指はゆっくりと、あたしの花びらを拡げていく。
彼女の唇が、三日月のように割れた。

あたしはふと我に返った。
気が付けば、あたしは自室のベッドの上に全裸にで横たわっていた。
両手は股間に伸び、しかも右手の中指は、第2関節までしっかりと中に潜り込
んでいたのだ。
あたしは濡れた中指の匂いを嗅いだ。イヤラシイ女の匂いがした



「もう、こんな歳にもなって……」
今年四十路の坂を上り始めたあたしは、そんな妄想に振り回される自分に嫌悪
感さえ抱き始めていた。
仕事の虫のごとく働きづめだったあたしも、1度の離婚を経験している。
別れたのは子供がいなかったことが大きいと思う。しかしやはり人に聞かれれ
ば、"性格の不一致" といった決まり文句を言ってしまう。

ある日あたしは仕事の合間に、ある医療相談のサイトを見つけた。
それは本当に偶然で、妄想や夢占いといったサイトから、幾つものリンクを
辿って行き着いた場所だった。
あたしはそのアドレスを携帯に入れ、家に帰ると改めてPCでそのサイトにア
クセスした。
『WHITE SEXUALITY』。携帯とは違う大きな画面で見るその女性限定の医
療サイトは、全体を薄いピンクであしらった、女性らしい作りだった。
そのサイトには実際に心を病む女性のために、悩みや症状をメールすれば、実
際の医師がそれに答えてくれるというお悩み相談的なコンテンツがあった。
少々不安だったが、あたしはそのサイトのお悩み相談にメールをした。
それが金曜日の夜、20時のコトだった。



「夢の森駅」の東口。そこには昭和の街並みが広がっている。
そんな街並みを見ながら、線路沿いを歩くと、高さ数十メートルはある大きな
銀杏の木が見えてくる。それが『夢の森病院』の目印になっていた。
夢の森病院は、その銀杏を囲むように立てられている白い病院だ。
この病院は外来患者の訪れる2階建てのA棟と、入院施設のある4階建てのB
棟の2棟から構成されている。
この2棟は向かい合い、端が渡り廊下で結ばれている。
A棟とB棟の間は中庭になっており、そこに病院のシンボルでもある大銀杏が
立っている。
この病院を空から見れば、白いコの字の中に緑の大銀杏が見えるコトになる。

金曜日の夜20時。
今この病院の2階の渡り廊下を、B棟に向かって2人の女が歩いていた。
1人はこの病院の院長『如月真弓』。歳は30半ば。170センチはある高身長の
背筋を伸ばし、白衣の裾を翻しながら小気味よく歩いている。
栗毛色のストレートの髪が肩で揺れ、時折白衣の隙間から見えるスラリとした
白い脚は、ゾクッとするほど美脚だった。
聡明そうな額、酷薄な薄い唇、そして縁なしメガネを掛けた涼しげな目。それ
らは彼女を見る者を跪かせるオーラを放っている。
もう1人は婦長の『御堂雪絵』。彼女は40前半の熟女だ。
身長は真弓よりは若干低い。スリムな真弓に比べ、その熟れた体は肉感的だ。
クリッとした目が妖艶に輝き、そこに好色そうな熟女の粘りけを感じる。

2人はB棟に入るとエレベーターで4階に上がり、棟の端まで廊下を歩くと、
院長室の前で立ち止まった。
真弓が白衣のポケットから鍵を出し、鍵を開けるとそのまま入室した。
後から入った御堂はドアを閉めると鍵を閉めた。そしてニヤリと微笑んだ。
部屋のカーテンを閉めた真弓が振り返ると、その正面へと御堂が歩み寄る。
「雪絵……。時間あるんでしょう」
「はい、院長。いえっ真弓……。引き継ぎは滞りなく済ませてありますから」
そう言って2人は互いの背中に腕を回し、唇を重ね舌を絡めた。
そんな御堂の目に、机のPCが1件のメールを着信しているのが映った。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土