2ntブログ

あなたの燃える手で

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アリスの魔法


「アマデウス」っていうカフェに入ったあたしは、窓側にいる2人とは反対側
になる壁側の席に座った。
ココなら適度に離れているし、2人との間には大きな観賞植物があり、あたし
の姿はその葉陰に隠れる位置関係になる。
両手で胸を押さえると、ドキドキという鼓動が指先に伝わってきた。
仮にもし見つかったとしても、今日は制服じゃないしメイクもしてる。もしか
したらあたしとは気付かないかもしれない。先輩が卒業してから少なくとも1
年は経つわけだし……。
今更だけど、あたしはそんなコトを自分に言い聞かせた。それで落ち着くわけ
じゃないけど、これが今のあたしの精一杯。

大きく深呼吸をしたあたしの横に、一人の女の子が立っていた。ミニスカート
から綺麗な脚を惜しげもなく見せた、ショートカットでボーイッシュな雰囲気
な可愛い子だ。
「いらしゃいませ……」
そうか、この店の子だ。たぶんバイトだと思う。
「えぇっと、ブレンドください」
「はい。ブレンドですねぇ」
その子が早足で厨房へと消えると、奥から「ママ、ブレンドでぇ~す」って声
が聞こえてきた。
何だか今の子、あたしに何やら熱い眼差しを向けていたような……。
気のせいかな? 

あたしは目立たないように、携帯を見ているフリをしながら、葉っぱに隠れる
ようにして2人の様子を伺っていた。
するとチョットおかしなコトに気がついた。
それは……、何て言うかあの2人……、友達同士とか、チョットした知り合
いって感じじゃなくて、まるで男と女みたいな……、そんな雰囲気だ。
まるで女同士のカップルって感じ。
それって、それって、もしかして……?
まさか、まさか先輩……。そうだったんですか……??? 
それって、あたしと同じじゃないですか。全然気が付きませんでしたよ先輩。
学生時代の涼子先輩にはそんな陰、微塵もなかったのに……。どうして?
どうしてこんなコトに……。
そうだ、あの女だ。あの女が涼子先輩をこの世界に引っ張り込んだんだ。そう
に決まってる。
あぁ先輩……。涼子先輩。そういうコトならせめて一言、一言仰っていただけ
れば……。あたしはスグにでも子猫となって先輩のお供に……。

それにしても忌々しいのはあの女だ。
一体どうしてくれようか。この有沢アリスの怒りを買ったコトを、心底後悔さ
せてやらねば気が済まない。
あたしの中の青白い炎が、まるで魔女の祭壇のように燃えがった。
そしてあたしはイメージの中で、彼女の服を1枚ずつ脱がしていく。彼女はあ
たしの中で、あっという間に全裸になった。
第1段階終了。
そして彼女の白い背中を5本の指先でスーッと撫で上げる。すると葉陰の向こ
うの彼女の背筋がぴんと伸びた。
第2段階成功。そのまま第3段階へ移行。
第3段階は触り続けるコト。
今このカフェの中には他のお客さんもいる。そんな状況で感じさせられたら。
あたしに触られて感じるがいい。そしておかしくなって、涼子先輩に嫌われて
しまえ。
このアリスの魔法で、辱めを受けるがいい。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土