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あなたの燃える手で

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眠れない羊たち

第26話:秘密 1
「コレで今年も……、この島は安泰ですねえ」
天蜂尼は改めてというように時江と百合子を見た。
「えぇ、これもみんなめかくし様のおかげです」
本当にこの石仏にそんな力があると思っているのか、時江がしみじみと言う。
「そうそう時江、それはそうとアレ……。持って来た?」
「まぁ、百合子。もう欲しくなったの?」
「だって……」
「ふふふっ、持って来たわよ。でも天蜂尼様が先よ。まずは天蜂尼様に使って
いただいて、あたし達はそれから」
「判ってるわ……」
「ふふふっ、アレを使う前に、1度逝かせておきましょうか。この子もそろそ
ろ逝きたいでしょうしねぇ」
「まぁ、天蜂尼様。アレを使わずに犯して、使ってもう1度ですか……?」
「ふふふっ、いい考えだとは思いませんか。勿論あなたたちも使ってもらって
構わないのですよ」
「はい……。それでは早速、天蜂尼様……」

時江は何やら液体の入った小瓶を手にすると、それを天蜂尼に渡した。
天蜂尼は全裸になり、渡された小瓶の中身を自らの肉芽に塗りつけた。
肉芽はみるみる巨大化し、まさに男根と化した。
「あっ、あぁぁ~、イッ、イイィィ~」
「いやぁ、なに? なんなのあれ……。それに何を塗ったのよぉ」
「ふふふっ、そんな化け物を見るような目で見ないで下さいな、真紀さん。コ
レはこの島で、この2人しか知らない、女の秘密です」
「女の秘密って、女隠し……」
「そしてこれは……」
天蜂尼はまだ右手に持っていた小瓶を真紀に見せた。
「蜜百合から生成した合成媚薬ですよ」
「合成……、媚薬……?」
天蜂尼が時江に目をやった。
「そうよ」
すると今度は、後を引き受けるように時江が話し出した。
「あなたも見たでしょう、白い百合に覆われた丘を」
真紀の脳裏に、港から海百合荘までの道のりで見つけた、丘を覆い尽くした白
い百合の群生を思い出した。確か写真も撮ったはずだ。
「あの百合は蜜百合といってね、あの花の根は麻薬成分を含んでいるの。その
根を特殊な方法で生成すると、天にも昇るような快感を得られる媚薬ができる
のよ」
「またの名を昇天百合とも言うのよ。昔は根を煎じて飲む程度だったけどね」
そう言ったのは百合子だ。
「それに目を付けたのが時江だったわけ。彼女は大学で化学を専攻していた
し、博士号も取ってるわ」
「百合の根からある成分だけを切り離すコトなんて簡単だったわ。この程度の
生成なら、大規模な施設もいらない。それにココは離島。警察の目も届かない
でしょう」
「最初はあたし達だけで楽しんでいたんだけど、そのうちこれで一攫千金を狙
えることが判って、今じゃすっかり裏世界での取引のベテランになったわ」
「そ、そんなコト許されるハズ……」
「もう何年もうまくいってるのよ。これからもきっとうまくいくわ」
「あぁ、もう堪りません」
天蜂尼は真紀の下半身へと近寄ると、巨大な肉芽を蜜壺にあてがった。
「いやっ、いやぁぁ~」


沙織は奥の院の4人の会話を聞いていた。やがて携帯のボタンを押すと、それ
を耳に当てた。そして奥の院の扉に鍵が掛かっていることを確かめた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土