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あなたの燃える手で

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眠れない羊たち

第8話:密会 2
時江は黒い大きな南京錠を外すと、観音開きになった蔵の扉を開いた。
昔は物置だった蔵も、今ではガラクタが隅に積まれているだけだ。
高さは中二階ほどもあり、屋根の下には太い梁が数本組まれている。その梁か
らは、数本の縄がブラ下がっていた。
四方は分厚い白壁に囲まれ、電気をつけなければ、窓は遙か高見にある小さな
通気口だけだ。
百合子が中に入ると、時江は金庫を思わせるその分厚い扉を閉め、中から鍵を
掛けた。これでもう人の声など絶対に外に漏れることはない。

「さぁ、判ってるわね、百合子」
「はい……」
百合子が長襦袢姿になり、時江に向かって両手を差し出すと、その手を梁から
下がった縄で一つに縛り上げた。
そしてその隣に下がっていた縄を引くと、百合子の両腕が天井に向かって持ち
上がり始めた。縄は梁に取り付けられたの滑車に繋がっていたのだ。滑車は複
数あり、数本の縄は全て滑車から下がっている。

やがて腕が伸びきり、襦袢姿の百合子はつま先立ちになった。
時江は縄を固定すると、満足そうに百合子を見た。
「とってもお似合いよ、百合子のそういう格好」
時江が百合子の帯を解くと、襦袢がハラリとはだけた。
2つの乳房がゼリーのようにプルンと揺れ、とじ合わせた両脚の付け根には、
黒い茂みが見え隠れする。
「あっ、いやっ……」
それは昨夜、沙織を責め嬲っていた女将の百合子とは思えぬ痴態だった。

「責めるのも好き、責められるのも好き。本当に百合子は淫らな女だねぇ。昨
夜はあの子を虐めてたんじゃないの? それで今度は自分を責めて欲しくて」
「そ、それはっ……」
「どうやら図星のようねぇ。あそこじゃ女将のあなたも、ここへ来たらあたし
の奴隷。タップリと虐めてあげるよ。うんと辱めを受けるがいいわ」
「あぁ、時江……」
「おやおや、もう乳首がピンピン……」
そう言って2つの乳首を摘むと、指を擦り合わせてコリコリ感を楽しむ。
「はぁぁ~ん、と、時江、そんなに……」
「あらっ。感じるクセに……。ほらっ、ほらほらほらっ」
今度は親指と中指で乳首の根元を摘み、指さし指で往復ビンタを繰り返す。
「はぁぁ~、はぁぁ~だめっ、やめてっ」
「やめて? それを言うならお赦し下さい時江様。じゃないかしらぁ?」
キツネ顔をツンと上向け、百合子の顔を見下したような視線で見つめ続ける。
「はぁっ、あぁぁ~ん。もう、もう、お赦しください時江様……」
「乳首は特に弱いのよねぇ。ほらっ、痛いくらい硬くなってるわ」
口角の上がった赤い唇がニヤリ嗤うと、その唇が乳首に近づいた。
そして唇が2つに割れ白い歯が見えた。時江は百合子の顔を上目遣いで見つめ
ながら、歯の間に乳首を挟むと、今度は甘噛みを繰り返した。
「あっ、いやっ……。はぁっ、はぁぁ~、だめっ、だめぇぇ~」
歯は閉じては刺激を与え、開いては乳首を解放した。そしてそれは時に強めに
閉じ、キリキリと乳首を挟み付けた。
「はっ、くっくぅぅ~」
堪え難いその痛みは、百合子の中で快感となって昇華していく。時江はそれを
百も承知で噛んでいるのだ。どれくらいの力で噛めば一番感じるのか、全て手
に取るように判っている。時江は百合子が感じる様に腐心した。
歪んで見えるかもしれないが、これが2人の愛の形でもあった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土