2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

Christmas in Blue Moon

☆4
切り分けたローストチキンもなくなり、シャンパンも1本は空になり、もう1本も残り僅かになった。
「そうだ、クリスマスケーキがあるんですけど、食べましょうか」
「まだ食べるの? マリア」
「だってクリスマスケーキですよ、クリスマスケーキ」
「マリアちゃんは別腹がイッパイあるのよね」
「いいなぁ~、あたしはもうお腹イッパイ」
「えぇー、響子いつももっと食べるじゃん」
「そんなことないよ」
「もう~、良い子ぶっちゃってぇー」
「何だかあたし少し酔ったみたい。顔赤くない?」
ママは頬に手を当てながら麗子を見た。
「全然、良子、アナタってもっと強くなかったっけ?」
「シャンパンのせいかしら?」
「それじゃ居間にいく? ソファの方が良いんじゃない?」
「えぇ、そうするわ」

マリアを除く3人は、食堂から居間に移りソファに座った。
「雪まだ降ってるかなぁー?」
そんなことをつぶやきながら、マリアはカーテンを開けた。
「うわぁー、降ってる降ってる。スゴイよ」
降り続く粉雪は、風に舞ながら庭の木々に厚く降り積もってゆく。
「なんか雪がダンスを踊ってるみたい」
「早くいらっしゃいマリアちゃん」
「はい、ママさん」
マリアはカーテンを開けたまま、ソファに歩み寄った。
「はい、マリアちゃんはココ、あたしの隣ね」
「それじゃ響子ちゃんはあたしの隣よ」
「はい、よろこんで」
「ホントによく降るわねぇ。泊まっていって正解よ、響子ちゃん」
「うふっ、良かったです。泊めていただいて……」
響子が愁いを帯びた瞳で麗子を見た。
それを隣で麗子が見つめ返す。

「あらっ、なんか良い雰囲気ね、お隣さんは……」
「あっ、ホントだ。なんか怪しいなぁーあの2人。そうだ。灯りを消してキャンドルライトにしましょうよ」
マリアは立ち上がると部屋を出て行き、3本のローソクの立っている燭台を2つ持って戻ってきた。そしてそれに火を点すと部屋の照明を消した。
粉雪の見えていた窓に室内が映し出され、その向こうに6つの炎が揺れている。
「なんかムード満点ね、マリアちゃん」
ママがマリアとの隙間を埋めるように体を近づけた。
隣では麗子の片手が、ミニスカートの響子の太腿に置かれている。
「マリアちゃん、今日は1日準備で大変だったでしょう。コレ、ご褒美よ」
ママがマリアの頬を両手で挟み、その唇にキスをした。
マリアの体が ”ピクッ" と震える。
「ビックリした?」
「……そんな」
「マリアちゃんとキスするの、去年のクリスマス以来かしら」
「そうです」
「もう1回キスしてもいい?」
マリアは黙って "コクリ" と頷いた。
ママはもう1度マリアと唇を重ねると、今度は舌を差し込んできた。
マリアの中で、ママの柔らかな舌がネットリと絡みつく。
「あたし、ずぅ~っとマリアちゃんとこうしたかったのよ」
「あたしも、こうなる予感がしてました」

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土