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あなたの燃える手で

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Christmas in Blue Moon

☆☆☆ 2009 Xmasスペシャル ☆☆☆



         ☆☆☆ Christmas in Blue Moon ☆☆☆




☆プロローグ 
2009年 粉雪の降るクリスマスイブ。
朝から降り始めたその雪は、昼過ぎにはこの街をすっかり白く染め上げた。
この日、エステ業界世界No1のシェアを誇る氷見川麗子の豪邸では、クリスマスパーティーの準備が進んでいた。
メイドのマリアと2人暮らしの麗子は、親しい友人で「カフェアマデウス」のママでもある加納良子と、その店でバイトをしている女子大生の響子を呼んで、4人だけのささやかなクリスマスパーティーを開くことにしていた。

☆1
「マリア、クリスマスツリーの飾り付けは終わったの?」
テーブルに食器を並べながら、麗子が心配そうに居間のマリアに声を掛けた。
キッチンからはコンソメスープの香りに混じって、何か香ばしい香りも漂っている。
「はぁ~い、バッチリです。もうすぐ終わります。麗子様」
マリアは人の背丈ほどもある大きなツリーに、白い綿を付けていた。
その回りには段ボールやビニール袋が散乱している。
「もう6時半よ、7時にはママと響子ちゃん来ちゃうわよ」
「大丈夫ですよ、響子のことだから少し遅れてきますよ。結構ルーズなところあるんですから、響子って」
「でも良子は案外キッチリしてるから……」
「あっそっか。カフェのママしてるぐらいですもんね。あの2人一緒に来ますよね」
「多分ね。お料理だってまだ全部出来てないんでしょ」
「ローストチキンがまだ……、今オーブンで焼いてるんですけど……」
「間に合うの? マリア」
「はい、多分、大丈夫だと……思います」
「何だか、だんだん怪しくなってきたわね」
「そう……ですか。あっ、えっ、6時半? オーブンの温度下げなくちゃ」
マリアは慌ててキッチンに駆け込んだ。
麗子は背の高いシャンパングラスを4つ並べている。
「ねぇマリア、シャンパンは何処?」
「シャンパン? えぇ~っとシャンパン、シャンパン、シャンパンはぁ……、
あれっ? どうしたっけ?」
「もしかして買い忘れちゃった? マリア」
「そうみたいです、急いで買ってきます」
マリアはキッチンから玄関へと走ると、メイド服の上から直接白いダウンを羽織り、ポケットから手袋を出した。
「麗子様、ローストチキンこの温度であと30分ですから。もしもの時はお願いします。一応キッチンタイマー掛けときますけど……」
そう言い終わったときにはブーツを履いていた。
「はいはい、気をつけてね」
「はい、行ってきます」

マリアは傘を片手に玄関のドアを開けた。
「うわぁー、凄い雪。まだ降ってたんだ。結構積もったなぁ。去年は降らなかったけど、今年のイブはホワイトクリスマスかぁ」
マリアは粉雪の中傘を差し、背を丸めて歩き出した。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土